半年振りのKENKICHIROさんとのジョイント・ライブでした。
今回はシャンソン、カンツォーネにとどまらず、タンゴ、ミュージカル、
ポピュラー・・・と盛りだくさんな内容でお届けいたしました。
なぜなぜ「タンゴ」か?あるお客様に「林さんはタンゴが絶対に良く似合う。声も容姿も」と言われたことがあるのです。ならばKENKICHIROさんもタンゴを歌われるから、プログラムに加えようかなと思った次第です。私は最初、ピンクのちょうちん袖の上着に白のパンツという可愛いカンジの衣装で2曲歌い、KENKICHIROさんが歌っている間に真っ赤なタイトのスリット入りドレス、髪型も後ろにピシッとまとめ大人っぽく変身!アルゼンチンタンゴの代表曲「カミニート」を歌いました。KENKICHIROさんは、アストル・ピアソラのナンバーから2曲うたいました。メロディーラインのとても美しい「失われた小鳥たち」これはKENKICHIROさん自身の訳詞で、現実と狂気の間を行ったり来たりするような不思議な「ロコへのバラード」。この2曲はわたしもライブで歌っているので、聞き比べができて楽しかったのでは?
第2部の目玉は、なんといっても「VIVERE(生きる)」でしょう。本邦初公開!!KENKICHIROさんとは、いつものエルムスタイル(一人が歌って、次にもう一人が歌って・・・という順番制)ではなく、2人で創り上げるライブをめざしております。「VIVERE」、これは、「コンテ・パルティロ(君とともに旅立とう)」という曲で世界的にヒットを納めた盲目の歌手=アンドレア・ボッチェリの曲で、コンテ・パルティロが収録されているCD「ROMANZA」の2曲目に入っています。私はこの曲がとっても好きでした。今回このライブが決まった時、なにか新しい試みをと考えた時にひらめいたのがこの曲です。音域もとっても広くて難曲だけれど、KENKICHIROさんとなら歌えるかもしれない!!早速提案しました。そしたら、実はKENKICHIROさんも大好きな曲でやろうやろうということになりました。CDを聴くとイタリア語もとってもかっこいいけど、やはり意味を伝えたいので、KENKICHIROさんに歌詞をつけてくださいとお願いし、私はひたすら出来上がりを待つことに。・・・・・・・・・・ところが、待てどくらせどできあがってこない。ううっ、これではライブに間に合わなくなってしまう!!催促を繰り返し、(ごめんなさいねKENKICHIROさん)7月22日、FAXが届きました!!おおギリギリセーフ!それから歌詞を覚えて練習。練習といってもなにしろ東京と名古屋と離れていますから、一緒に練習することなどできません。歌声を録音してもらったMDにあわせての練習です。はははっ、私の歌入りテープは送っていないので、KENKICHIROさんは、私がどんなふうに歌うのか、それは当日までわからない!もう、ドッキドキのお披露目でした。そんな<初めて>をお楽しみいただけた10日ご来場の皆さま、いかがでいたでしょうか?やるぞ!!!という意欲は伝わったのではないかと思いますが・・・
KENKICHIROさんの歌詞もとっても素敵でわたしは気にいってます。直訳を知っていると、「よくぞここまでまとめた!」ってカンジ。この曲1回限りでは絶対に惜しい曲だと思うので、また挑戦しまーす!
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