夢が形になった瞬間・・・
それは、最高の気分でした!



リサイタルを行った9月11日は、一年前にあの
衝撃的な出来事=「アメリカ同時多発テロ」が
発生した日でありました。犠牲になった多くの
人たちのことを思うと胸がはりさけそうです。


「私たち歌い手が、平和のためにできること・・・
それは、歌うことによって、聴いてくださる方の
心に平和への祈りを届けることです。」



第2部はそんな思いをこめて選曲しました。
でも、このプログラムに落ち着くまではいろいろと
あったのですよ。9月11日は、テロ事件当日・・・
どこまでその事実にこだわればいいのか・・・
「生きる」ってなんなのか・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あれこれ考えた。最終的にテロの影は消えた。
私が伝えたいのは「テロ反対!!」ではないから。


<プログラム>
 第2部

1.涙のベルジェ
2.インシャラー

3.リリー・マルレーン
4.ヒロシマ
5.祈りを捧げて
6.愛するだけでよかったら

7.ブラボー!・ムッシュ・ルモンド・・・シャンソンの妖精
8.ケ・サラ・・・シャンソンの妖精
9.生きる時代

アンコール.シェリーに口づけ

   
 
写真でご紹介できないのが残念ですが、1曲目の「涙のベルジェ」、休憩が終わり幕が上がると、シュプレヒコールの中、旗を振っている私の姿がライトに浮かびあがります。
「エジプトのサダト大統領暗殺!」のMCのあと一発の銃声。真っ赤なバックライトが一瞬光り、私は倒れこむ・・・
(この一瞬のライトに映し出される私の「ウッ」という反り・・・ここに命をかけておりました。)
暗転の中イントロが流れ、私は傍観者として歌いだします。途中で旗を拾い上げるのですが、ご覧になった皆様、お気づきだったでしょうか?
最初に振っていた旗には血≠ヘついていなかったのに、拾い上げる旗は赤く染まっている・・・
そうなんですねぇ〜、実は旗が2枚あって暗闇の中、私がズルズルと引っ張り出しているのです。おまけにこの旗、ラストで空に飛んで行くのです。客席からは思わず「おおーっ!!」という喚声がわきました。
なぜだか「涙のベルジェ」は1枚も写真がないのですよ。???です。




とっても照明がきれいな「インシャラー」
歌のサビは真っ赤に変化。照明のかくさん(桑原伸二さん)は
まさに
顔に似合わず・・・(キャー!
失礼しましたぁ〜!!)美しいのです。
私は、かくさんの色彩感が大好きです。


 ←「ヒロシマ」
「唯一の被爆国である日本に、ヒロシマという曲はありません。フランスではモーリス・ファノンもジョルジュ・ムスタキもヒロシマ≠ニいう曲を創りました。私たち日本人こそ、この曲を歌い継がねばならないと思います。」


この曲の最後に出てくる「鼻欠けのマリア様」が・リサイタルの数日後、発見されたんですよねぇ〜。不思議だ・・・。


「リリー・マルレーン」
う〜ん凛々しい。



なんといってもCD発売記念リサイタル!!
CD収録曲を披露しました。

私は、こうしてたくさんの人に支えられ、夢見る楽しさも、
夢を形にする幸せ感も味わうことができる。
でも世界のどこかでは争いが起こり、肉体的、
精神的に傷ついている子供たちが後を絶たない・・・
世界中の子供立ちへのメッセージソング
「祈りを捧げて」

「愛するだけでよかったら」
・・・
下手の階段に腰かけて幸せ〜探して歩き続ける ほんの少し愛し方を変えていれば 幸せ色した夢の世界 ただ愛するだけでよかったら≠ニ歌っていたら、本当に私の目の前に夢の世界が広がった。
客席でペンライトの光の波が揺れている!!
なんとなんと!これは、リサイタル前のライブで私が
「フランスのコンサートのように客席中が(ライターの灯りで)揺れているの、いいですよね。日本であれができるといいなぁ。私の夢です」と語ったのを覚えていてくださったお客様が、当日会場の皆さんに配ってくださったのです。
嬉しいではあ〜りませんか。それを目の当たりにした私は
もう涙がこみあげてきましたが、ググッとこらえ歌いました。
大声で叫びたい
「ありがとぉ〜!!」


*裏話・・・実際に歌っているとき、実は3・4列目あたりでゴソゴソ・ヒソヒソと話し声がするので「静かな曲なのになんだろう?!」と気になっていた。打ち上げで「ペンライト事件仕掛人」のことを知り、すべてが解明した。
あのゴソゴソ・ヒソヒソは、どうやらもらったペンライト(パキッと折ると光り始めるやつ)の使い方がわからず、あーだこーだ振ってみたりしていたのだった。

シャンソンの妖精が登場し、
2005年愛・地球博イメージソング
「ブラボー!ムッシュ・ルモンド」と
「ケ・サラ」
を歌う。

この日、嬉しい知らせが届いた。
シャンソンの妖精が
「都市文化奨励賞」を受賞したのです!!ありがとうございます!!
なんという偶然!!私のリサイタルの当日に!嬉しさ倍増!!
ほんとに私は幸せ者だと思った。
この幸せはみんなで築き上げたもの。
スタッフ、お客様、みんなみんなで。
だからこそ、この幸せは独り占めしては
いけない。みんなで分かち合わなくは!
私の活動は、みんなが幸せ〜≠ニ感じて
くださるためのキッケケに過ぎない。
私にできることは、そのキッカケをたくさん創って、たくさんたくさん幸せになってもらうことだけ。がんばるぞ〜!!

 


感謝の気持ちをこめて最後の曲 
「生きる時代」

このリサイタルで一番歌いたかった、一番伝えたかった曲がこの曲。

「愛するあなた 私たちは同じ時代を生きている
歴史の中のほんのわずかな とても短い今を
・・・
あなたを縛る鎖を解いて 生きることを夢見よう
いつかすべてが変わる日が来る
それが明日へきっとつながる

愛するあなた 私たちは生きる時代をこの手につかもう
いつかすべてが変わる日が来る
それを信じて明日に生きる」

初めてのリサイタル。感動するに決まってる。涙もろい私・・・きっと泣いてしまう。
感動して歌えなくなる図=E・・お客様はそれにまた感動する。
この曲のメッセージをちゃんと伝えること。それが私の挑戦でありました。
泣いてなんかいられない。自己満足ではないステージ、伝えるべきメッセージを伝えることが
できる歌い手、
歌手=林夏子への挑戦は、まだまだ続きます。

 

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